Macでゲーム実況・ライブ配信をする方法(無料版)

最近はGeForceNOWなどのクラウドゲームサービスもあり、「Macでゲーム実況を行いたい!」という人も増えてきたのではないでしょうか?

私もその一人で、GeForceNOWでゲーム実況や配信を行っております。
※あ、もし宜しければチャンネル登(ry

今回は私が実際にMacで実況・配信を行っている方法をご紹介していきたいと思います。

ちなみに、今回ご紹介する方法は全て無料のソフトで済ませる方法です!
(勿論ゲームソフトは別料金ですが)

では早速解説していきたいと思います。

1.内部音声録音ツール(BlackHole)の設定

まず前提として、Macはデフォルトでは内部音声のキャプチャができません。
ゲーム実況をしようとしてもゲームの音声を一緒に録音することができないんです。

内部音声を録音するために、この記事では、BlackHoleというツールを使用します。
BlackHoleは内部音声をループバックできる仮想オーディオドライバで、無料で利用することができます。

1-A 事前準備(Homebrewインストール)

BlackHoleをインストールするために、Homebrewを使用します。※1

Homebrew未インストールの人は以下の2コマンドを実行し、Homebrewをインストールしてください。
インストール済の人は1-Bに進んでください。

①コマンドラインデベロッパーツール(CLT)のインストール

まずはHomebrewのインストールに必要なCLTをインストールします。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。

$ sudo xcode-select --install


実行すると、↓のウィンドウが表示されるはずなのでインストールをクリックします。

②Homebrewのインストール

次にHomebrewをインストールします。
こちらもターミナルで以下のコマンドを実行するだけです。

$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

1-B BlackHoleのインストール

Homebrewの環境が整っていれば、BlackHoleのインストールはコマンド1つの簡単なお仕事です。

ターミナルで以下のコマンドを実行します。

$ brew install blackhole-16ch --cask


たったこれだけです。簡単ですね。

※少し前の環境だと↑のコマンドは動かないかもしれません。
その場合は以下を試してみてください。
$ brew cask install blackhole

1-C 内部音声録音を設定

BlackHoleのインストールが完了したら、「Audio MIDI設定」を開きます。
Launchpadで見つかるはずです。

Launchpadのその他の枠内にAudio MIDI設定が居る


「Audio MIDI設定」を開いたら、左下の+マークを選択し、「複数出力装置を作成」をクリックしてください。

左下の+マークをクリックして「複数出力装置を作成」を選択


これで複数出力装置が作成されているはずです。


次に右側の「使用」の欄で、「録音したい装置」と「BlackHole 16ch」にチェックを入れます。
「録音したい装置」には、配信時に音声出力として使用する装置(外部ヘッドフォン等)を選択してください。※2

ここでのポイントはBlackHoleが下に来るように設定することです。

上に録音したい装置、下にBlackHoleがくるように使用のチェックマークをつける


クリックした順番で装置が上から並ぶようになっているので、

「録音したい装置」→「BlackHole」

の順番でクリックするようにしてください。


これで、サウンドの選択肢に「複数出力装置」が登場するようになったはずです。


サウンドで「複数出力装置」を選択すると、元の装置(ヘッドフォンなど)とBlackHoleの両方にゲーム等の内部音声が流れるようになります。


音声キャプチャの設定は以上です。

次の章で説明するOBSで「BlackHole」を選択することで、配信時にゲームの音声を同時に再生できます。


※1:Homebrewをインストールしたくない場合は、BlackHoleのサイトに登録することでインストーラを入手可能です。https://existential.audio/blackhole/

※2:配信時のMacのサウンドが「複数出力装置」になっていないと、OBSで設定していたとしても音声が入らないのでご注意ください。

※3:複数出力装置の音量は元の装置の音量と連動するので、音量を調整する場合は、一旦元の装置に切り替えて調整してください。

2.録画・配信ソフト(OBS)の設定

次は、録画・配信するためのソフトを設定していきます。
使用するのは、OBSという録画・ライブ配信が可能な無料のソフトウェアです。

以下のシステム必要要件があります。

  • Intel CPU (PPC is not supported)
  • OpenGL 3.3 compatible GPU
  • macOS High Sierra (10.13) or later


上記が大丈夫な場合は、先に進んでインストールを行っていきましょう。

2-A OBSのインストール

まずは、以下のサイトからMac版のOBSをダウンロードしてください。
https://obsproject.com/ja/download

.dmg形式のファイルがダウンロードされるので、通常通りアプリケーションに追加するだけです。

Launchpadに追加されているはずなので、アイコンをクリックしOBSを立ち上げます。

2-B 初期設定

初回は以下のようなウィザードが開きます。

ここで配信メインの設定にするか、録画メインの設定にするかを選択できます。
(後から変更可能です)

まずは録画メインを選択します。
(配信の設定はYoutube配信の章で説明します)

次へをクリックすると、解像度とFPSの設定が出てきます。

使用環境に合わせた設定がデフォルトでされるので、基本的にはそのままで大丈夫なはずです。

「次へ」をクリックすると動作確認が始まり、最適な設定が表示されます。

「設定を適用」をクリックすると初期設定は完了です。

OBSのホーム画面(?)が表示されます。

が、この状態ではまだ録画・配信はできません。
何をキャプチャするかを設定する必要があります。

2-C キャプチャ対象の設定

何をキャプチャするかは、ホーム画面(?)の下の「ソース」で設定します。

OBSホーム画面のシーン・ソース・音声ミキサータブの説明


「ソース」の左隣に「シーン」というものもありますが、これは設定の単位のようなもので、「ゲームAは画面キャプチャだけ、ゲームBは画面とマイクをキャプチャする」、といった感じでゲーム毎に設定を分けたい場合に使用します。

今回は特に分けないので「シーン」はデフォルトのまま使用します。

少し話が外れてしまいましたが、「ソース」を設定していきます。

“+”をクリックすることでソースの種類が出てきます。

ここから画面と内部音声のキャプチャを設定していきます。
(マイクはデフォルトで設定されているので基本は設定不要です)

2-C-1 画面キャプチャ

まずは画面をキャプチャするために、「画面キャプチャ」または「ウィンドウキャプチャ」で映像入力を設定します。

そのままですが、「画面キャプチャ」は画面(ディスプレイ)単位でのキャプチャ、「ウィンドウキャプチャ」はウィンドウ(アプリ)単位でのキャプチャです。

個人的に「画面キャプチャ」の方が使い易いと思うので、ここでは「画面キャプチャ」の設定方法を紹介します。

先ほどのソース一覧から「画面キャプチャ」を選択すると、以下のウィンドウが表示されます。

OBSでウィンドウキャプチャを選択した際に出てくる画面

「新規作成」を選択して”OK”をクリックします。
(画面の名前は何でも良いです)

すると、ディスプレイの選択ウィンドウが表示されます。
キャプチャしたいディスプレイを選択し”OK”をクリックしてください。

クロップ(画面の切り取り)を設定すると、ディスプレイの一部をキャプチャする、といったことも可能です。(用途は思いつきませんが)

これで画面のキャプチャ設定はOKです。

2-C-2 内部音声キャプチャ

画面キャプチャだけだと、映像だけで、内部音声がキャプチャされません。
内部音声は、「音声出力キャプチャ」で別にキャプチャする必要があります。

「ソース」の”+”をクリックし、「音声出力キャプチャ」を選択します。
先ほど同様のウィンドウが出てくるので、適当に名前を決めて「新規作成」でOKします。

OKをクリックするとデバイス選択のウィンドウが表示されます。
1章で用意したBlackHoleを選択して”OK”をクリックします。

音声出力キャプチャで上述のBlackHole16chを選択する

これで内部音声がキャプチャされるようになります。


あとはマイク入力ですが、マイクはデフォルトで設定されているのでソースとして追加する必要はありません。
※使用するマイクを切り替えたい場合は音声ミキサーの歯車マーク→プロパティでデバイスを変更してください。


最後にマイクと内部音声の音量調整をしてキャプチャの設定は完了です。

音量調整は「音声ミキサー」の歯車(どれでも良い)をクリックして「オーディオの詳細プロパティ」から設定します。

音声ミキサー枠内の右側のいずれかの歯車をクリックしてオーディオの詳細プロパティを開く
オーディをの詳細プロパティの画面例



ここで音量、左右のバランスを設定できます。
個人的にはdBよりも%がわかり易いので%表示にチェックを入れています。


<音量調整の注意点>
内部音声の音量は元装置(ヘッドフォン等)の音量に左右されます。
キャプチャ設定後は元装置の音量(つまりMacのサウンドで設定する音量)を極力変えない方が良いと思います。


これでキャプチャの設定は完了です。
とりあえず録画はできるようになっているはずです。


最後に配信の設定を紹介していきます。

3.YouTube配信設定

YouTubeで配信を行うためには、ライブ配信が有効になっているYouTubeチャンネルが必要です。
チャンネルについては用意できている前提で説明は進めます。

3-A ライブ配信の設定(YouTube側)

YouTube Studioを開きライブ配信を選択します。

設定ウィザードが出てくるので、それに沿って設定していきます。

まず、「今すぐ」/「後で」という選択肢が出てきます。
これはライブ配信をいつやるかの設定なので、どちらでも良いです、適宜選択してください。


次に配信方法の選択画面が出てきます。
ここではOBSから配信できるように「ストリーミングソフトウェア」を選択してください。


次にライブ配信の編集画面が出てきます。
この画面ではタイトル等の設定ができますので、適宜設定します。


↑の編集画面で「保存」をクリックすると、ライブ配信のページが表示されます。

このページはYouTubeでライブ配信を行う際のメイン画面です。
この画面で配信の開始・終了の操作が可能です。

これでYouTube側の設定は完了ですが、次のOBS側の設定で「ストリームキー」と言うものが必要になってきます。
配信のメイン画面左下にある「ストリームキー」の欄からコピーしておいてください。

YouTubeの配信ページ右下からストリームキーをコピーする

※ストリームキーはOBSから配信する際の認証に利用されます。他者に知られないよう、取扱には充分注意してください。

3-B ライブ配信の設定(OBS側)

次にOBS側で配信設定を行っていきます。

OBSを立ち上げた後、Macのメニューバーで「ツール」→「自動構成ウィザード」を選択します。

Macのメニューバーからツールを選択し、自動構成ウィザードを開く


すると、初期設定時に出てきたウィザードが表示されるので、ここで「配信のために最適化〜」を選択します。


次に解像度・FPSの設定が出てくるので適宜設定します。
(通常はデフォルトで問題ないです)

次に配信情報の設定画面が出てきます。
ここで以下を設定します。

  • サービス:”You Tube – RTMP”
  • ストリームキー:YouTubeの配信画面でコピーしたもの
  • サーバー:”Primary You Tube ingest server”
サービス・ストリームキー・サーバーをYouTube配信に合わせて設定する

映像ビットレートは環境に合わせて適宜設定します。
(よく分からなければデフォルトで良いと思います。単位が書かれていませんが、恐らくKbpsで、2,500なので解像度の目安としては720pくらいです)

「次へ」をクリックすると初回同様のテストが行われ、テスト完了画面になります。
問題なければ「設定を適用」をクリックします。

これでOBS側の配信の設定も完了になります。

OBSで「配信開始」をクリックするとYouTubeにストリーミング配信が開始され、ライブ配信の確認ができると思います。


ちなみに「ストリームキー」はリセットしない限りは同じキーが使用されるので、一度配信の設定を行えば、何度でも設定を使い回すことが可能です。


これでYouTubeの配信設定も全て完了です。

4.おまけ

4-A 録画ファイルが見つからない・再生できない場合

4-A-1 録画ファイルが見つからない

「OBSで録画したけど、出力先のディレクトリが分からない!」
と言うことがあるかもしれません。

この場合、OBSを立ち上げ、Macのメニューバーから「ファイル」→「録画を表示」をクリックすることで出力先のディレクトリに到達できます。

4-A-2 録画ファイルが再生できない

「OBSで録画をしたら”.mkv”というファイルで保存されていて再生ができない!」
と言うことがあるかもしれません。

この場合、OBSを立ち上げ、Macのメニューバーから「ファイル」→「録画の再多重化」を開きます。

対象ファイルに”.mkv”のファイルを選択し、「再多重化」をクリックすると、”.mp4″形式のファイルが生成され、再生できるようになります。

4-B YouTubeコメントを配信画面に表示したい場合

①限定公開 or 公開設定でライブ配信を作成します
②ライブ配信のページが開いたら、右上のチャットの縦3点をクリックし、「チャットをポップアップ」を選択します
③開いたポップアップのページのURLをコピーします
④OBSでソース一覧から「ブラウザ」を選択します
⑤URLに先ほどのURLを貼り付けます。この時、studioはwwwに置き換えてください。
(幅・高さは適宜設定)

これで、配信画面にYouTubeコメントをオーバーレイ表示できるようになっているはずです。

※背景の透過等を設定する場合は、以下のサイトでCSSを生成し、OBSのソース「ブラウザ」のCSS欄に貼り付けてください。
http://css4obs.starfree.jp

参考

https://github.com/ExistentialAudio/BlackHole/wiki
https://qiita.com/propella/items/32e30a1c5c311425c016
https://support.google.com/youtube/topic/9257891?hl=ja&ref_topic=9257610
https://weblabo.oscasierra.net/homebrew-1/
https://vip-jikkyo.net/youtube-live-chat-on-screen

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